老いと投資の出口戦略

スフィンクスのクイズ
問い「朝は四本足、昼は二本足、晩は三本足の生き物」
答え「人間」
頭部がヒトで、体がライオン、背中に羽が生えた生物から問われ、
答えられなかった旅人は食べられてしまったそうだけど、
何か意味が隠されているのだろうか

生まれてすぐは体を支える筋力がなく、平衡を保つため四つ這いでゆっくりと動く。
筋力がつき平衡も保てるようになると二足歩行で効率的に移動できる。
老いて筋力や平衡感覚が低下してくると杖で補いゆっくりと動く。
ヒトに人間と答えさせるのは、老いを全体的に捉えろということかもしれない。

老人に生まれ若返っていく人を描いた「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」2008年で、
主人公が10代の体に若返ってから急激に認知症が進んでいく描写があり、
晩年に向かって体が若返っていく部分と、精神荒廃や記憶が減少していく様を
うまいこと観る側に納得させて辻褄があう提示をしているなと感じた。
しかし、老いると子供に帰るという表現はあるが、子供の成長過程を逆再生するのと、
一度得た記憶や知性を失っていくというのはやはり違うと思う。

さて、日本に目前に迫る「2025年問題」超高齢化社会。
高齢化が進み、人口減や経済成長の低下は進むだろう。
日本の高齢化はベンジャミン・バトンの逆再生のような縮小の形になるのだろうか。
人口動態に対して、一個人がどうこうできるものではないが
ジリ貧になるのがわかっているのに何も対策を取らずに沈んでいきたくない。

しかし、先進国のままとして、今の常識を全てそのまま続けていくのは難しそうだ。
日本が発展途上国と言われていた時は物質的な豊かさを見ていればよかったが、今はすでにモノに溢れており、なおかつ大量の情報も溢れている。モノや情報を大量に得る事が幸せという考えは正しくないかもしれない。

人間は晩は三本足の生き物で、効率的な二足歩行がうまくできなくなる時がくる。あらかじめ杖という対策をしておかないと、派手に転んで歩くことすらできなくなるときがくるかもしれない。